南米ガイアナの奥地
ラテンアメリカでは珍しく英語を公用語としている国に、ガイアナ（旧イギリス領ギアナ）がある。内陸に入ると一帯が緑に覆われたジャングルである。首都ジョージタウンを夕方５時に出発、一晩かけて陸路をミニバンで走破、翌朝９時にガイアナのほぼ中央にあるスラマ村に到着した。この地区は周りを森に囲まれたサバンナで、先住民により運営されているエコロッジが散策の拠点となる。早朝、ガイドに連れられ森の中に入った。しばらく歩くとギアナイワドリのつがいを見つけることができた。オスは写真の鮮やかなオレンジ色、メスは地味な黒褐色である。少し離れたところからもこの鮮やかな色で居場所が確認できる。繁殖期にはこの鮮やかな外観で求愛ダンスを披露しメスを引き付けるという。我々が普段目にすることが無いジャングルの奥地で生命の伝承が続けられている。